プロボクシングの帝拳ジムは12日、WBA&IBF世界ミドル級(72・5キロ以下)統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と対戦し、敗れた前WBA世界同級スーパー王者・村田諒太(帝拳)に対し、WBAのヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長から激励の手紙が届いたことを明かし、公開した。
村田は9日、さいたまスーパーアリーナで日本人初となるミドル級の統一戦を戦い、プロ初ダウンを喫するなどして9回TKO負けした。だが、右ボディーやアッパーなど果敢に攻めて前に出て闘ったファイトに世界中から称讃の声が上がったが、メンドサ会長もその1人だったようだ。今回のプロモーターを務めた帝拳ジムの本田明彦会長に村田への手紙を託した。
メンドサ会長は「ゴロフキンとの試合で、あなたは世界中に強さを見せつけました。あなたは戦士であり、紳士であります。リングの上で再び、それを証明しました。思い出してください。ムハマド・アリやマイク・タイソン、多くの偉大なボクサーたちは、倒れてもまた起き上がりました。まさに人生とはそういうものです。それは敗北を克服する能力こそが、人間をより偉大にするのです」とアリやタイソンの名前を出して、村田を励ましたうえで「あなたは偉大なボクサーに敗れましたが、きっと、もっともっと強くなって戻ってくることを確信しています」と再起を期待した。
村田にはボクシング技術とボクシングへの愛があるからとし、「あなたは素晴らしいキャリアを世界に示してくれました」とたたえた。「バラのベッドにすべてがあるわけではなく、敗北こそ、人間の最良の部分を引き出してくれる」と締めた。
メンドサ会長からの手紙全文
「親愛なるリョータ。
WBAファミリー、ボクシングの公認団体のパイオニア、そして私自身を代表して、その勇気、経験、勇気、そして、たくましさに対して、心からお祝いを申し上げます。
先週の土曜日、日本の埼玉で行われたゲンナジー・ゴロフキンとの試合で、あなたは世界中に強さを見せつけました。
あなたは戦士であり、紳士であります。リングの上で再びそれを証明しました。思い出してください。ムハマド・アリやマイク・タイソン、多くの偉大なボクサーたちは、倒れてもまた起き上がりました。まさに人生とはそういうものです。それは敗北を克服する能力こそが、人間をより偉大にするのです。
あなたは偉大なボクサーに敗れましたが、きっと、もっともっと強くなって戻ってくることを確信しています。なぜなら、あなたにはたくみなボクシング技術とボクシングへの愛があるからです。この崇高なスポーツは、どんな挫折よりも大きなものです。あなたは素晴らしいキャリアを世界に示してくれました。
これまでのキャリアと、これからのキャリアにおけるすべての功績を、私はとても誇りに思います。バラのベッドにすべてがあるわけではなく、敗北こそ人間の最良の部分を引き出してくれる。心から感謝します」