現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。6月6日に最終話を迎えた『皐月編』では、あきは(大西あきは)、りんのすけ(春山凜乃介)の“あきりん”カップルが新たに誕生した。
彼らのカップル成立までを一言で表すならば、“お菓子作りが結んだ恋”。お互いの共通の趣味であるお菓子作りについて、りんのすけが興味を抱いたきっかけや、2日目に共同作業をした際の彼の手際の採点、さらには今後に作りたいレシピについても詳しく訊いた。本稿終盤には、本人たちからの掲載写真に対する言及もあるため、ぜひ期待しながら最後の一文字まで読み終えていただきたい。(一条皓太)
『ABEMA』総力特集 人気作品の裏側に迫るインタビュー&コラム
「マジでどんな気持ちで観ればいいんですか?」(りんのすけ)
ーーこのインタビュー時点で、間もなく第3話がオンエアとなります。この旅の重要なシーンがすべて映ってしまっていますが。
りんのすけ:ちらっと内容を聞いたんですけど「観ていられないかもな」とずっと頭を抱えていますね。カップル成立こそしましたけど複雑な心境です。僕とエイミーの2ショットも、かいと(石田海斗)とあき(あきは)の水族館デートもあるし……。マジでどんな気持ちで観ればいいんですか?(笑)
あきは:カップルになったいまだからこそ「自分の彼氏や彼女なのに」って嫉妬を感じてしまいそうで。
りんのすけ:過去のことだから、そのときの行動をやり直すことはできないし、当時のあきの言動に僕はなにを言う権利もないですからね。
ーーとはいえ、カップル成立してますから!(笑)それにしても、この旅でのりんのすけさんの活躍ぶりは見事でした。最初の顔合わせから場の雰囲気を盛り上げていましたね。
りんのすけ:気まずい雰囲気になるのが嫌だったんです。僕は最初の方に登場したので、かなり長く話していました。
あきは:ずっと頑張ってくれたよね。コミュ力のある人がいなかったら絶対に静かなままだったと思う。本当にがんばってくれたし、私はりん(りんのすけ)に一目惚れしたんだけど、そうやってみんなをまとめてくれるところにも惹かれました。
りんのすけ:第一印象の話だと、僕はもえ(大平萌笑)が気になっていて。そのときは、あきの存在をまだ“お菓子作り”の共通点がある子くらいにしか捉えていなかったです。ただ、遊園地で一緒に話したらすっごく楽しくて、自然と気になる女の子になっていました。
ーー第一印象に入っていなかったにも関わらず、あきはさんと打ち解けるスピードがものすごく早かったなと。
あきは:付き合っているいまも感じるんですけど、波長とノリが本当に合うんです。2日目朝にパンケーキを作ったときも「私たちって昨日初めて知り合ったんだよね?」と思わず疑ったくらい。
りんのすけ:どちらかが静かな性格だと気を遣うじゃないですか。それが全然ないので、お互いに素顔を見せられていますね。
あきは:でも、私は気持ちのオンオフの切り替えが激しいよね。
りんのすけ:うん(笑)。特に夜電話しているとき、あきが急に寝落ちするんです。ときどき「寝てる?」って確認しても返事がないことがあって。でも、もし席を外したりしていて、寝ていなかったら電話を切れないじゃないですか。だから僕が独り言を呟くだけの時間が生まれるという(笑)。最近はもう、あきの声でわかるようになりました。眠そうな声のときは「10分後にはこの電話は終わるな」と思っています。
ーー逆にわかりやすいかもしれないですね。ところで先ほど話題に挙がったパンケーキ作りですが、いまだからこそお聞きします。あきはさんから見て、りんのすけさんの手際のよさはズバリ何点でしたか?
あきは:りんが作るのはチョコタルトとかで、パンケーキとはまたお菓子作りでも種類が違っていて。悪くはないかなって感じでしたけど……盛り付けのセンスはないと思う(笑)。
りんのすけ:うん、ないです(笑)。僕は人に見せることをあんまり意識してないので。普段のお菓子作りもあくまで自己満足が前提なので、ちょっと雑な性格が出ちゃいましたね。
あきは:今後は見栄えも良いものを期待してます!
「私は遠回しな方法でりんをキュンとさせたかった」(あきは)
ーーちなみにおふたりで次に作りたいお菓子は?
あきは:私の得意なティラミスを、今度はりんに作ってほしいです。あとはやっぱりマカロン! マカロン作りは難しいよ。どちらかが少しでもミスしたらすぐ失敗しちゃう。
りんのすけ:旅のときにも言っていたもんね。なにかやらかすとしたら、たぶん僕だと思う。あきはお菓子作りになると自分の世界に入っちゃうんですよ。
ーーそもそも、りんのすけさんがお菓子作りに興味を抱いたきっかけが気になりました。
りんのすけ:コロナ禍で自宅学習期間が始まって、最初はスケボーやゲームをしていたんです。でも、すく飽きてしまって。そんなときに、お母さんがスムージーなどを作っているのを見て、自分も気になって一緒にやってみたのがきっかけですね。
ーーコロナ禍で料理にハマる人も増えましたよね。とあるラッパーは「コロナ禍は煮物」なんて言っていましたよ。自宅にいるぶん、鍋に付きっきりになれますから。
あきは:ラッパーも煮物を作るんだ(笑)。でも、そもそも男子がお菓子作りをするのもかわいいし、なによりものギャップじゃないですか?
ーーこの時代とはいえ、まだ人口としては少なそうです。
りんのすけ:僕は運動神経が悪いんですよ。スケボーをしても、みんなとは違うタチの悪いコケ方で怪我をしていたので、さすがに続けられなくて。最近も日常生活で靭帯を痛めたことが……。
ーーそれはお菓子作りがピッタリだと思いますよ(笑)。
あきは:お菓子作り一本でやっていこうね(笑)。
ーー(笑)。話を戻して、あきはさんは旅の最終日、りんのすけさんにケーキを贈っていましたね。
あきは:お菓子作りという私の強みは既に披露してしまっていたけど、それでも「やるしかない」と決心したんです。それと、ただ「好き」と伝えながらケーキを渡すんじゃなく、ひとつ工夫をしたいと考えて、ケーキに花のイラストを描いて、その花言葉に想いを込めました。
りんのすけ:“最後のアピールタイム”は男子側に指名権があったんですけど、結果的にあきとエイミーのふたりからもてなされてしまいました。だからこそ「大丈夫なのか?」と、自分が受け身なばかりの状態に焦ってもいて。あきからケーキをもらったときも、すごくビックリしましたね。色々な想いがケーキにこもっていることが伝わってきて、めちゃめちゃうれしかったです。
あきは:でも、りんは喜んでいるように見えたけど、本心がわからなかった(笑)。だって、最後のアピールタイムの後にはすぐに告白だよ? 私がケーキを作っても、りんはもうエイミーに気持ちを決めているかもしれなかったじゃん。本当に不安で仕方がなかった。それでも私は気持ちを伝えるしかなかったんだけどね。
りんのすけ:ははは(笑)。ちゃんとうれしかったよ!
あきは:そういえば、“あーん”でケーキを食べさせてくれたよね。それもあって、ますます「りんの気持ちはどっちなの?」って思った。“あーん”してくれるなら私に告白してくれるのかなって。ただ思わせぶりなだけだったかもしれないし、りんの感情がやっぱりわからなかったな(笑)。
りんのすけ:全然思わせぶりじゃないよ!
あきは:好きだからしてくれたの?
りんのすけ:はい。
あきは:よかったです~!(首を傾げてニコニコしながら)
ーー今後の目標はテンションの波を一定の位置で保つことですかね。
りんのすけ:そうですね! はたして、どのあたりを基準にしていけばいいのか。
ーーこのインタビューも間もなくお時間ですが、その後には写真撮影もあります。これまで色々なカップルを取材してきましたが、撮影時には漏れなく初々しい空気になっていましたよ。この記事に掲載される写真の出来栄えがいまから楽しみですね。
りんのすけ:なるほど。付き合って何日かで失った初心、取り戻そう(笑)。
あきは:そうだね。私たちの初心、取り戻そうね(笑)。