2022年1月に新アルバム『Sick!』をリリースしたEarl Sweatshirt(アール・スウェットシャツ)。タイラー・ザ・クリエイターのOdd Future、そして彼の弟としても度々コラボをする2人であるが、そんなEarl Sweatshirtがタイラー・ザ・クリエイターのプロダクションについて語った。
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Apple MusicのZane Loweに出演したEarl Sweatshirt。彼はインタビューでタイラー・ザ・クリエイターなどのプロデューサーについて語っている。
Odd Futureの事実的なリーダーであるタイラーがプロダクションを手掛けていたし、サウンドを作っていた。彼は皆とは違う影響を受けていた。ファレル、スティービー・ワンダー、クインシー・ジョーンズなどから彼は学んだ。
彼と話すと、いつも「おい、このコードを聞いたか?」って言われる。彼はコードを愛している。彼は曲のなかで、ブリッジが好きなんだ。「おい、このブリッジを聞いたか?こいつブリッジで見せびらかしてやがる」って言うんだ。
彼は違う影響を受けている。また、サンプリングは、自分が受けた影響を出してオマージュをするということでもある。自分がどのようなものに影響され、どのように育ったかを見せる方法でもあるんだ。
ファレル、スティービー・ワンダー、クインシー・ジョーンズなどのアーティストから影響を受け、自身が美しいと思うコードや進行に対してのこだわりがあるタイラー・ザ・クリエイター。彼はとくに、楽曲のテーマの間を繋げる展開部分であるブリッジが最も好きなようだ。ブリッジでは、展開させるためにメインテーマとはまた違うコード進行を使うアーティストが多いため、タイラー的にもコードが特に目立つのだろう。
タイラーは以前からコードに対する愛について語っており、以前リック・ルービンとのインタビューでは、リスナーとしても「ビート、メロディー、リリックの順番で重要視している。俺はコードが好きだ。自分の曲の中でも歌詞が最悪なものがあるけど、その後ろの音は大好きなんだ。個人的には”音”が一番大事なんだ」とも語った。その上で、近年のエミネムのビート選びが最悪であるとも意見している。2013年にも彼は、「コード進行がすぐに予想できてしまう曲を許している私たちは、人類としてダサい」とツイートしていた。