2021年に創設100周年を迎えたイタリア発のラグジュアリーメゾン〈Gucci(グッチ)〉は、同年よりスイスの時計製造における最高の技術を結集したハイウォッチメイキングコレクションをローンチ。その最新の成果が、「Watches & Wonders 2023(ウォッチズ アンド ワンダーズ 2023)」でお披露目された。
そもそも〈Gucci〉は1972年より高級時計の製造をスタートしており、ウォッチをコレクションに取り入れた最初のラグジュアリーファッションブランドとして知られている。彼らはその時代時代のコンテンポラリーなスタイルを表現するだけでなく、時計製造の聖地であるスイスメイドにこだわり、常に最高の品質を追求してきた。そして2021年、〈Gucci〉はウォッチメイキングの歩みをさらに進め、スイスの時計製造における世界最高水準のノウハウや先進的な製造技術、精妙な装飾技法の卓越した技術を結集した希少なタイムピースの製造に着手。これがハイウォッチメイキングコレクションである。
今年の「Watches & Wonders 2023」で発表されたのは、宇宙をテーマにした5つのタイムピース。我々『Hypebeast』編集部としては、その中でもレトロなデザインで人気を博す“グリップ(Grip)”の新作に注目したい。ちなみに、2019年に初登場したグリップは、1970年代のストリートカルチャーを象徴するスケートボードの世界にインスピレーションを得たモデルで、その名はスケーターの足元をボードに密着させる“グリップテープ”に由来する。文字盤に配された2つの小窓に時間と分を表示するという、60年代後半から70年代初頭の腕時計によく見られた仕様が大きな特徴で、実際当時のスケーターが好んだデザインのようだ。
2023年の新作は、この人気のグリップにハードストーンダイアルと18Kピンクゴールドのケースを組み合わせ、アリゲーターストラップを備えたヴィンテージ感溢れる2本が登場(*上のフォトギャラリーの写真がそれ)。カラーはレンガ色のジャスパーダイアル+同色のストラップ、クリソプレーズのダイアル+ミントグリーンのストラップがラインアップ。レトロなデザインに〈Gucci〉らしい遊び心を加えた同モデルは、従来のストリートスタイルを“ワンランク上”に格上げしてくれることは間違いないだろう。
新作ハイウォッチメイキングコレクションは、パリのヴァンドーム広場にある〈Gucci〉のハイジュエリーショップにて予約制で閲覧可能。詳細については、こちらでご確認を。