安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。
■2位 メルセデス・ベンツ Cクラス (7429台)
上半期の第2位へと大躍進したのが、「メルセデス・ベンツCクラス」です。現行モデルのW206(ワゴンはS206)が登場したのは2021年7月末と、まだ新しいモデルです。特に、インテリアの進化は目を見張るものがあります。
センターにある縦型11.9インチのセンターディスプレイは、ドライバー側に6度傾けられており、ドライバーを包み込むようなコクピット感を演出。運転席に備わる12.3インチのメーターディスプレイも、視認性の良さは抜群で、Dセグメント初となるAR(拡張現実)ナビゲーションや、生体認証(指紋、声)によるシートポジションやサイドミラー等の設定、コックピットディスプレイの表示スタイル、ナビゲーションのお気に入り設定などを読み込むことができます。2022 年内の日本導入が予定されているのがC350e。1.5リッター直4ターボ(M254) に、最大 129ps(95kW)/440Nm を発生するモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドとなる。24.5kWhのリチウムイオンバッテリーで、電気のみで100kmの走行が可能となる見込み
また今モデルから「全モデル電動化」を達成しています。BEVではなくてマイルドハイブリッドでの達成となりますが、1.5LガソリンのC200および2.0LディーゼルのC220dともに、48Vマイルドハイブリッド(ISG)を導入しており、強力で効率的なモーターアシストが得られます。前出のゴルフ同様、このCクラスも、世界中のメーカーからベンチマークされる名車です。
■1位 BMW MINI MINIシリーズ (8999台)
そして、1位はBMW MINIの「MINIシリーズ」です。2016年度から「日本で最も売れている輸入車」の座を守り続けている当モデルは、3ドア、5ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、そしてスポーツグレードのジョンクーパーワークス仕様といった多様なボディタイプがあります。クロスオーバーにはシリーズ初のPHEVモデルも用意されており、ガソリンエンジンで前輪を、電気モーターで後輪を駆動するPHEVシステムは、一充電の走行距離(WLTPモード)は53 kmを達成しています。MINIのBEV「クーパーSE」。MINIのキャッチーなデザインと、ゴーカートフィールな走りはそのままにBEV化されている。日本市場への導入が待ち遠しい一台だ
海外には、バッテリーEV版のMINIも。2020年よりヨーロッパ市場で発売されている3ドアの「MINIクーパーSE」は、32.6kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は234kmとしています。日本導入に関しては未発表ですが、抜群の知名度を誇るMINIのBEVとなれば、欲しいと思っている方も多いことでしょう。
■まとめ
5位以下については、6位がボルボ40 シリーズ(2960台)、7位はVWポロ(2557台)、8位メルセデス・ベンツGLB(2507台)、9位VW T-Roc(2278台)、10位ジープラングラー(2235台)、という結果でした。
2022年 4~9月販売台数ベスト10
1位 BMW ミニ ミニ 8999台
2位 メルセデス・ベンツ Cクラス 7429台
3位 フォルクスワーゲン ゴルフ 4753台
4位 フォルクスワーゲン T-Cross 3853台
5位 ボルボ 60 シリーズ 3852台
6位 ボルボ 40 シリーズ 2960台
7位 フォルクスワーゲン ポロ 2557台
8位 メルセデス・ベンツ GLB 2507台
9位 フォルクスワーゲン T-Roc 2278台
10位 ジープ ラングラー 2235台