FIFAカタールワールドカップの決勝戦でアルゼンチン代表がフランス代表を破って優勝。サッカー界で恐れられてきたある“呪い”が解かれたとして話題になっている。(フロントロウ編集部)
FIFAワールドカップ決勝戦で解かれた“呪い”が話題に
日本時間12月19日にFIFAカタールワールドカップの決勝戦が行なわれて、リオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表がPK戦の末にディフェンディング・チャンピオンであるフランス代表を破り、36年ぶり3度目となる優勝を果たした。
サッカー界のスーパースターであるメッシが5度目の挑戦にしてついにワールドカップのトロフィーを手にしたとして、世界中のサッカーファンが大いに歓喜しているが、決勝戦の直前には、音楽ファンの間で、とあるジンクスが原因でアルゼンチン代表は優勝できないのではとする憶測が広がっていた。
そのジンクスとは、“ドレイクの呪い”。
地元のNBAチームであるトロント・ラプターズの試合を頻繁に観戦するなど、スポーツ好きとして知られるラッパーのドレイク。今年10月にはスペインの強豪クラブであるバルセロナがレアル・マドリードとの試合で胸にドレイクのブランドであるOVO(オクトーバーズ・ベリー・オウン)のロゴを入れるなど、サッカー界とも交流があるドレイクだが、サッカーファンの間では“疫病神扱い”されてきたことで知られる。
サッカー界を震撼させてきた“ドレイクの呪い”とは?
“ドレイクの呪い”の歴史は2019年にまで遡る。ツアーでヨーロッパを訪れたドレイクは、当時ドイツのボルシア・ドルトムントに所属していたジェイドン・サンチョとバックステージでツーショットを撮ったのだが、ボルシア・ドルトムントは直後の試合でFCバイエルン・ミュンヘンを相手に0対5で大敗してしまう。
同じ時期に当時アーセナルFCに所属していたピエール=エメリク・オーバメヤンもドレイクと写真を撮ったのだが、アーセナルFCは直後の試合でエヴァートンFCに0対1で敗北。さらに、同じく一緒に写真を撮ったセルヒオ・アグエロが当時所属していたマンチェスター・シティFCも、直後のトッテナム・ホットスパーFC戦を0対1で落とした。
試合は決勝戦に相応しい一進一退の好勝負が繰り広げられ、延長戦を経て3対3の末にPK戦でアルゼンチン代表が勝利。アルゼンチン代表はフランス代表だけでなく、もしかするとそれよりも強力だったかもしれない“ドレイクの呪い”をも打ち破ってみせた。自身もそれをネタにするなど、“ドレイクの呪い”について把握しているドレイクもきっと胸を撫で下ろしたことだろう。そして、賭けに勝ったドレイクには275万ドル(約3億7,400万円)が入ることとなった。(フロントロウ編集部)