双子ダンスを本当の双子が踊ったことで一躍有名人となった「りかりこ」。現在はタレント、YouTubeやTikTok等、クリエイターとして活動し、双子ネタやダンス動画などで視聴者から熱い支持を得ている。
そんな「りかりこ」が、長年の夢をかなえてファッションブランド『AMBRE』をローンチ。今回はブランド立ち上げについて「りかりこ」にインタビューを実施し、ブランドにかける想いから、双子ならではの動画作りまで、相性ばっちりのトークを披露してもらった。
――プロデュースブランド『AMBRE』のローンチの発表をされましたが、改めてブランドのコンセプトを教えてください。
りこ:かわいらしさを忘れない、新しいストリートファッションを皆さんに提案できたらと思っています。私達は元々ダンスをやっていたこともあり、ストリートファッションがすごく好きでした。でもストリートは着方によっては、ジャージやパジャマっぽくなってしまうことも。外でおしゃれをして欲しいという意味を込めて、おしゃれに着ることのできるストリートファッションを提案できたらと思っています。
りか:今日着ているアイテムも「AMBRE」のアイテムです。普通のセットアップにするのではなくリブの部分の色を変えることによって、かわいらしさがでるようにしています。
――男女ともに着られるデザインが素敵ですよね。お友達同士やカップルで着てもよさそうです。
りか:まさに、その部分はとても考えました。ブランドを作りたいという夢がずっとあったのですが、そのときから私達が双子であることを生かしたブランドにできたらいいなと思っていて。それこそカップルや親子でも着られるようなコーディネートを提案できたら嬉しいです。
――もの作りをするときに、お2人で活動していて衝突することはないんですか?
りか:何度もあります。今回もありましたし。実は生地選びのときも、りこはあっちがいい、りかはこっちがいいとなって、納得いくまで話し合いをしました。喧嘩とまではいかないけれど、話し合いは何回もします。自分のいいと思うところを相手にちゃんと話して、説得しています。どちらも折れないので、プライベートでは喧嘩になることも。でもブランドの仕事のときは、最後までちゃんと話し合って解決できる。だから、いいものが作れているのかもしれません。
――もし喧嘩になったら、どうやって乗り越えていますか?
りこ:プライベートの喧嘩では、本当に時間が解決するという感じで、どちらも謝らないですね。
りか:それはもう、小さいときからずっとそうなんです。2人とも謝らなくて。でも次の日の朝、起きたときには、もう普通に戻っているということが多いですね。
――さすが家族ですね。
りこ:でも、今回のブランドのことでいうと、りかの方に決定権があったような気がするんですよ。
りか:たしかに!
りこ:TikTokやYouTubeを撮るときには双子コーデを着ることが多いのですが、そのときのコーディネートも大体、りかが決めています。昔から服のことに関しては、りかが決めることが多いかもしれません。
――りかさんとりこさんの間で、得意なことのジャンル分けはあるのでしょうか?
りこ:メイクやファッションは、基本的にりかの方が得意ですね。
りか:小学校や中学校に行くときも、りこの髪をヘアアレンジしていたのは、私でした。
――これから「AMBRE」をどんなブランドにしていきたいですか?
りこ: 14歳のときから活動していて、ファッションブランドを作りたいとずっとみんなに言ってきました。そのときから応援してくれているファンの子たちに、このブランドを立ち上げる報告ができたときには、とても喜んでくれたんですよ。だから、YouTubeでは実際に服を作る様子を届けて、提案をしてもらって、みんなと一緒に作り上げていけたらなと思っています。
――ファンの方から意見を募るというのは、とても面白い試みですね。
りこ:これから悩むことも出てくると思いますが、例えば赤と緑で迷ったら「どっちがいいかな?」などと聞きながら、みんなで作り上げていきたいですね。今回、ブランドを作るという夢は叶いましたが、ここからがスタートだと思っています。それこそみんなが実際に手にとれる展示会やポップアップ、いずれはお店も出せたらいいなと思っています。
――ポップアップでお2人が店頭にいたら、ファンの方も喜ぶのでは?
りこ:もしできることになったら、店頭に立ちたいです。これからもっと商品数が増えたら、それこそTikTokとかYouTubeで着まわし動画も作りたいですし、色々と提案できたら嬉しいな。
――実は私、お2人がまだティーンのころから「MixChannel」で動画を拝見させて頂いていました。改めて芸能界に入ったきっかけを教えてください。
りか:最初はオーディションへの応募がスタートでした。でもその中にみんなに投票してもらう審査があって、知名度を上げないといけなくなってしまったんです。そのときに
「MixChannel」を見つけました。
りこ:当時、双子ダンスが「MixChannel」で流行っていたんです。みんなは友達同士で踊っていましたが、本当の双子で踊ったら面白いんじゃないかと思って。投稿したら皆さんが反応してくださって、「MixChannel」で知ってくれた方もオーディションに投票してくれるようになりました。
――本当の双子が双子ダンスを踊るのは、当時は革新的でしたよね。現在は芸能事務所に所属されていますが、活動の中心はSNSなのでしょうか?
りこ:いまは動画配信が多いのですが、自分たちの夢はテレビなどで活動することです。今回はブランドをスタートすることで一つ夢が叶いましたが、まだまだ叶えていきたい夢があるので、新しいことにもたくさん挑戦して頑張りたいと思います。
――10代のころからずっとバズる動画を作ってこられましたが、やめずに続けられた理由を教えてください。
りこ:仕事って感じはしないんです。りかとりこの記録のようなもので、日常をYouTubeに載せたら、みんながそれを見てくれる。だから編集が大変だと思ったことはないですよ。いままでずっと動画を続けてきましたが、自分たちが一番楽しめている気がします。それがみんなに伝わっているんじゃないかな。
――動画作りで意識していることはありますか?
りこ:私たちは普段から“ゆるい”と言われているので、動画を作るときもハキハキした感じの編集にしないで、ありのままの姿が見えるような動画を作っています。ファンの方との会話も楽しみたいので、コメント返しもしていますね。だからみなさん友達感覚でいてくださって、街でも「りかりこやん!」と声をかけてくれて。こちらも友達に会ったような気持ちになります。本当にみんな優しくしてくださるので、嬉しいです。
――ちなみに数字を意識してコンテンツの施策を練ることもあるんですか?
りか:YouTubeの動画でいえば、自分たちにとって伸びやすいファッションや双子ネタを投稿することはあります。でも自分たちがやりたいことを一番に投稿したいので、どうしてもカフェ巡りが多くなってしまう。数字も大切だけど、まずは自分たちが好きなことを発信したいと思っています。
――とても大切なことですよね。登録者や再生数も重要ですが、ファンのみなさんの気持ちはりかさん、りこさんの気持ちを大切にすることですものね。お互いがお互いにとってどんな存在かを改めて教えてください。
りか:生まれたときからずっと一緒で、いまも住んでいるところは一緒だし、買い物に行くときも一緒。りこがたまたまほかの友達と遊びに行って、私が1人になってしまう時はすごく心細く感じます。やっぱりニコイチというか、2人でいないと駄目ですね。
――どちらかが恋愛をしたら、寂しくなりませんか?
りこ:いままでに、そういう場面がないんです。でも寂しくなっちゃう気がする。1人になると、どうしたらいいかわからなくなるし、急に不安になりますね。喧嘩したときにちょっと1人になりたいと思うことはありますが、普段生活している中ではないです。
――好みの違いなどはあるのでしょうか?
りこ:食べ物に関して、りかは乳製品が食べられますが、りこは苦手。もっと、ざっくりした好き嫌いとなると、2人とも野菜が嫌いでお肉が好き。りかがみつけた音楽を教えてもらったら、りこもそれが気になっちゃう。結局2人は好きなものも、いつも一緒なんです。
――「りかりこ」として、2人で一括りになってメディアに出ることに対してジレンマを感じることはありますか?
りか:ずっと2人で一緒にやってきたので、あまりないかもしれません。「りこができるのに、なんでりかはできないの?」みたいに言われたりするのは嫌だけれど、2人同じで嫌だと思ったことはないですね。
りこ:小さいころはテストの点数で比べられたりして、そういうのは嫌でした。でも服もお揃いを着たいし、メイクもいいものがあったら共有したい。同じだから嫌みたいなのはないです。
りか:りこが思っていることは絶対にりかも思っていることだから、嫌って思うことはないです。すぐそこだけどゴミ捨ても一緒に行くんですよ。ゴミ捨てに行くときは、片方がダンボールでもう片方はペットボトルとか。
――お仕事の面で、どちらかがやりたいのに、どちらかが興味がないということは?
りこ:動画のことになると結構あるかも。
りか:りこがりかに企画を持ってきて、一生懸命、説明してくれても、私がそれは撮りたくないと思ったときには聞きながしちゃうんです。はっきり言ったら喧嘩になるから、はっきりは言わないですね(笑)。だからこそ、動画の企画は2人で考えることが多いです。
――これから具体的にやりたいお仕事があれば聞かせてください。
りこ:挑戦できることは全部したいです。これまでは動画作りが多かったのですが、最近では和太鼓もやらせていただきました。自分たちにとっても、これは新しい挑戦だと感じましたね。すごく楽しかったので、これからも、そういう機会をどんどん増やしていきたいです。
りか:元々テレビのバラエティを見るのが、とても好きなんです。自分が笑うことも好きなので、テレビにも出てみたいですね。
――そのときは2人で?
りかりこ:はい。心細いですから(笑)。