たまにはハードなブーツを履きたくなることってありますよね。でも、いま大人が履くならば、ズバリの無骨なスタイリングではなく、ハードな気分を残しつつ、品のよさがある雰囲気にまとめるのが正解。今回は、そのための正攻法を伝授しちゃいますよ。CREDIT :
写真/鈴木泰之(Studio log) スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/勝間亮平 文/T.kawata 構成/長谷川茂雄
ハードさを残して上品に。それが最適解です
ファッショニスタなら、ときには硬派なスタイリングをしたくなることがありますよね。たとえばライダーズジャケットやゴツいブーツなんかはその代表例。
とはいえ、もう学生時代じゃございません。周囲を威嚇するようなハードさではなく、持ち味の男っぽさは生かしつつ、上手に無骨さを緩和しながら履くのが正攻法です。
今回、ご紹介するドクターマーチンの8ホールは、もはや説明不要のハードさ漂うぽってりブーツ。時代を超えたボリューム感満点の名作だけに、大人も上手に取り入れて着こなしのスパイスにしたいところです。
でも、先述の通り、ズバリのハード感を強調しすぎないよう、ほかのアイテムとのバランスが重要。鉄則は完全にハードさを打ち消すのではなく、適度に緩和する大人の塩梅。
「Noハード」ではなく、「Withハード」なのであります。
職業や世代を問わず、広く愛されてきた定番
こちらがドクターマーチンのファーストモデル「1460 エイトホールブーツ」。生産ラインに乗った1960年4月1日が品番の由来だってご存知でした?
光沢のあるレザーのアッパーにイエローのウェルトステッチ、ソフトな履き心地など特徴的なディテールは言わずもがな。
ロックな気分にもワークなスタイルにも、さらにはドレスアイテムのハズしとしても活躍する定番です。
大人っぽさを添えるカギは素材とシルエット
ドクターマーチンの8ホールブーツを大人が履く際の、教科書的な着こなしがこちら。ダブルのライダーズジャケットに、ボーダーニット、さらにグレースラックスのコーディネートです。
全体にカジュアルな装いではありますが、ポイントはライダーズジャケットと、パンツのディテール。さらにはカジュアルの王道アイテム、ボーダーニットの取り入れ方にも語りどころがあるんです。では順に注意点をご説明いたしましょう。
◆ POINT 01
極上のソフトなライダーズジャケットを選ぶべし
合わせたのは、ソフト・軽い・しなやかと三拍子そろったナッパレザーのライダーズジャケットです。硬くて鎧のような本格派のソレも、男くさくてよいものですが、今回のスタイリングでは上質感や大人っぽさが薫るうえ、都会になじむこちらをチョイス。
さらにハードさを押さえるのに、派手過ぎない程度の柄物インナーも効果的かと。てなわけで、今回はソフトな印象を高めるネイビー×オレンジのボーダーニットをチョイスしています。
ドレス仕様のグレースラックスなら間違いなし
なんだかんだいっても、グレースラックスは、カジュアルスタイルにも合わせやすい万能アイテムですよね。とりわけ、クリースのしっかり入ったドレス仕様なら上品さを漂わせつつ、カジュアルアイテムとのなじみも上々。
足元がハード&ぽってりなだけに、細すぎるパンツではブーツが悪目立ちするし、デニムだと無理な若作りと見られかねません。その点、クラシックなボトムスは賢明な選択ってわけです。
また、同じドレススラックスでも、ブラックだとハードすぎるし、ホワイトだと靴との相性に違和感が……。そんな諸々を考慮しますと、やはり硬派な印象を残しつつ、ソフトな人柄、上品さを添えるうえでは、グレースラックス一択が賢明かと。
さらに入れ知恵をするならば、シルエットはやや太めで自然なテーパードシルエット、ダブルの裾上げなんかも重要なポイントに。
ブーツのボリューム感とも相性がいいし、クラシックな雰囲気も漂いますから。さあ、善は急げ。コツがわかったところで、ハードなぽってりブーツを、大人っぽく履きこなしてください。
※掲載商品はすべて税込み価格です
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