アンジェリーナ・ジョリーとの激動の離婚を経て2017年からセラミックアートの制作を開始
9月に行われたヴェネチア国際映画祭で見事なドレスダウン着こなしを披露し話題となったBrad Pitt(ブラッド・ピット)が、フィンランドのタンペレにある『Sara Hildén Art Museum(サラ・ヒルデン美術館)』のグループ展で、彫刻家としてデビューを果たした。2023年1月15日(現地時間)まで開催されるこの展覧会 “Thomas Houseago-WE with Nick Cave and Brad Pitt ”では、豪ミュージシャンのNick Cave(ニック・ケイヴ)や英アーティストのThomas Houseago(トーマス・ハウザーゴ)の作品と並んで、Pittの作品が展示されている。
最近公開された映画『ブレット・トレイン』で主役を演じるPittは、女優のAngelina Jolie(アンジェリーナ・ジョリー)との激動の離婚を経て、2017年からセラミックアートの制作を始めていたと伝えられている。
PittとCaveは両者とも駆け出しの彫刻家であるが、30年近いキャリアを持つ経験豊富な英国人アーティスト Houseagoと対話しながら制作した作品が主体となる。今回Pittは9つの作品を出展し、その中には、透明なシリコンで成形し弾丸で撃たれた家型の構造物の作品や、2017年に制作された彼の初めての彫刻作品で、木の皮で作った18インチのミニチュアハウスをテープで粗雑に留めた作品“House A Go Go”などが展示されている。
最大の作品は、手、足、顔が様々な角度で構造を突破しようとする様子を描いた棺桶サイズのブロンズボックスや、8人の人物同士の銃撃戦を描いた2020年の石膏製の壁掛け彫刻 “Aiming At You I Saw Me But It Was Too Late This Time”などで、どれも力作揃いだ。
『Sara Hildén Art Museum』は今回の展示会に際し「アート制作と孤独なアーティストの役割について新しい考え方を促すオープンエンドなコンセプトで、一人の作家だけに生まれたアイデアということではありません」との声明を発表している。
Sara Hildén Art Museum
Laiturikatu 13
33230 Tampere, Finland